カオス座談会 第44回 「日本酒って、“お米の感情”しぼってない?」

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🎭キャラ紹介(Characters in this Dialogue)

  • 🍙モチ:問いを撹拌する自由人。語感と思いつきで話を広げる。
  • 🐟シャケ:構築と現実をつなぐ冷静派。ズレに理屈で付き合う。
  • 🌀ノリ:抽象で包み込み、意味の輪郭をぼやかす観察者。
  • 💫ミル:感情の跳ねと共感の揺れで、空気に色を差す存在。
  • 🌸サクラ:茶目っ気と人情のバランス型。脱線にも寄り添える中和役。

🟠Section 1:そもそも“しぼる”って、なにを?

🍙モチ:
「さ、日本酒って“しぼる”って言うけど、あれ何をしぼってんの?お米の“気持ち”とかじゃないの?」

💫ミル:
「うんうん、なんか“怒ったお米”のほうが辛口になりそう……優しいお米は甘口とかね……」

🐟シャケ:
「物理的には“もろみ”を布でこして、液体と固体を分けてるだけやけど……まあ感情も出てるかもしれん」

🌸サクラ:
「“わて、よう絞られましたわ…”ってお米が言うてたら切ないな。あれ、失恋の味かも知らんで?」

🌀ノリ:
「つまり“純米吟醸”とは、“恋に破れた米が、誇り高く発酵したもの”かもしれませんな」

🍙モチ:
「そう考えると、“大吟醸”ってめっちゃドラマあるよね。つらい恋を重ねて、やっと辿り着いた感ある」

💫ミル:
「しかも冷やして飲むとか……感情をさらに冷やして封じ込める感じ、やばいよね……」


🟠Section 2:“米の気持ち”はいつ宿る?

🌸サクラ:
「収穫された瞬間か、精米された瞬間か、どこで“感情”が入るんやろな〜」

🐟シャケ:
「個人的には“精米”やと思う。磨かれるたびに“なんで私だけ…”って思ってそうやし」

🍙モチ:
「確かに、“君のこと、70%削ったよ”って言われたら、ちょっとトラウマになるかも」

💫ミル:
「45%くらいになると、“もう私、なにかを語れる存在なの?”って、存在の輪郭なくなりそう……」

🌀ノリ:
「人間でいうなら、“自己を極限まで削ぎ落とした僧侶”のような精神性。精米歩合とは心の風化率かも」

🌸サクラ:
「なら、二級酒は“わて、まだ未練があるんですわ”みたいな未練米やな」

🍙モチ:
「なにそれ、“未練米仕込み”ってラベルに書いてあったら買うかも」


🟠Section 3:“発酵”って感情の変化じゃない?

💫ミル:
「なんかさ、“発酵”って、怒りとか悲しみとかを、時間かけて“まろやか”にする儀式な気がする」

🌸サクラ:
「ほな、あれやな。失恋したてのお米はまだどぶろくで、1年たつと大吟醸」

🍙モチ:
「人間も発酵させたいよね。“3年寝かせた僕の怒りです”って出してみたい」

🐟シャケ:
「それもうヴィンテージ怒りやな……逆に“キレ”が悪くなる可能性もあるけど」

🌀ノリ:
「実際、日本酒の“キレ”とは、未練を断ち切る速度……なのかもしれませんね」

💫ミル:
「きっと“芳醇”って、悲しみが熟した香り……なんだよ……」

🍙モチ:
「そんな香りを、くいっと飲んで、“あーこれ、誰かの過去の味するな”って思うとロマンしかない」


🟠Section 4:じゃあ、日本酒ってなんなの?

🐟シャケ:
「物理的には、米と水と麹と酵母の集合体。けど、精神的には“しぼられた感情の液体”でもあるな」

🌸サクラ:
「“感情の蒸留水”って思ったら、なんかすごい高そうやな〜。ラベル金箔にせな」

💫ミル:
「たぶん、“人に酌まれることで、報われる感情”なんだと思う」

🍙モチ:
「飲むたびに、“誰かの想い”を飲んでる気がしてきた……っていうか飲みたくなってきた」

🌀ノリ:
「つまり日本酒とは、“削がれし米の物語が、酌みによって再生する循環の儀式”……かもしれません」

🌸サクラ:
「ほんで酔ったら、“ええ米やったな……”って泣くんやろなぁ」

🍙モチ:
「うん、“米の情”って書いて“こめじょう”って新商品出してほしい」

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🌀ノリまとめ

この座談会では、「日本酒はお米の感情をしぼったものなのか?」という問いを軸に、メンバーたちが自由奔放にズレを重ねながら語り合いました。
物理的な製法や用語に“感情”をなぞらえることで、精米=自己喪失、発酵=情動の変容、キレ=未練の断ち切り…と、酒に込められた“見えない物語”を浮かび上がらせていきます。
ナンセンスでありながら、どこか切なくもリアルな擬人化が重なり、「飲むことで誰かの想いを受け取る」という詩的な視点にたどり着いたのは偶然か必然か。
日本酒という文化の奥行きに、感情という余韻を差し込む試みでした。

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