INFJは、MBTIの中でも特に“わかりにくいけど気になる”タイプかもしれない。
静かで、共感的で、でもその奥に何か強いものを持っている気がする。
それをINTPの視点で観察してみると、「なんでそうなる?」という違和感と「なんかわかる」という共鳴が同居する不思議な関係が見えてくる。
感情を読み取る力、あれはどうやってるのか
INFJの人と話していて思うのは、
「え、それなんでわかったの?」ということが本当にある。
こちらが表情や言葉に出してないようなことを、ふっと指摘されたり、
こっちが言語化できない気持ちをすでに理解していたりする。
INTP的には、これは「恐れ」よりも「疑問」が先にくる。
仕組みが気になる。どういうセンサーなんだそれは、と。
見えないものに動かされる感覚は、ちょっとわかる
INFJは“目に見えない理想”に向かって動くことがある。
最初は「論理的な根拠は?」と問いたくなるけど、よく考えると、
自分も「見えない場の流れ」や「目に見えない可能性」に敏感なところがある。
そういう意味で、“与えられた状況の中で最善を尽くす”という発想には共感できる。
違うのは、おそらく「動機」の部分。
INFJは「誰かのために」、INTPは「構造的に理にかなうから」動くのかもしれない。
内に秘めた線が見えるとき
INFJと話していて、「あ、これは踏み込まないほうがいいな」という線を感じることがある。
あからさまではないけれど、静かな拒絶というか、守られている領域がある。
INTPとしては、そういうとき無理に聞いたりしない。
向こうから開いてくるまでは、そっと観察しているだけ。
感情に敏感すぎて疲れる、って少しわかる
INFJが「感情を拾いすぎて疲れる」って言うのを聞いて、
「あ、それって一部INTPにもあるよな」と思ったりする。
特に、“人間の感情を仕組みとして観察する”タイプのINTPにとっては、
感情がまるでセンサーの一部みたいになってることがある。
本人は分析してるつもりでも、結構な負荷がかかってたりする。
神秘的な思考の飛び方に、観察スイッチが入る
INFJと話していて、「ん?今の思考の飛び方どうなってるんだ?」と感じる瞬間がある。
言葉にされる内容よりも、そこに流れている“雰囲気”や“直感”に主導権がある感じ。
そういうとき、INTPの自分はたぶん「黙って観察モード」に入ってる。
決して嫌いではない。むしろ、「この人の頭の中を構造化してみたい」と思ってるかもしれない。
深くつながるか、すれ違うか。静かなコンビの可能性
INTPとINFJは、どちらも「まず警戒してから関係を作るタイプ」だと思う。
最初はお互いに静かで、様子を見て、なかなか本音は出てこない。
でも何かのきっかけで距離が縮まると、深く深く話せる関係になりそう。
ただし、その“きっかけ”がないと、ずっと平行線のまま終わることもありそうだ。
似てるようで違う。でもその曖昧さこそ面白い
INFJというタイプは、外から見るとINFPやISFJとも見分けがつきにくくて、
さらにINTPの自分から見ると「ちょっと似てる」ようにも感じる。
でも話してみると、「あ、やっぱりこの人とは違う生き方してるな」と思う。
たぶんそれが、INFJに対して抱く一番正直な感覚だ。
“ふわっと似ているような、でも確実に違う”。
その正体を、たぶんまだ言葉にできないでいる。
次回予告
次はもう少し論理型に寄ってみるか、あるいは感覚型に振ってみるか。
たとえば、INTPの“表裏コンビ”とも言われるENTPとか?
それとも、実は深く関わったことのないISFPやESFJあたりに挑戦してみるか…。