🧑🚀キャラ紹介(Characters in this Dialogue)
- 🍙モチ:突拍子もない問いを放ち、制度とナンセンスを結びつけて発想を跳ねさせる自由人。
- 🐟シャケ:冷静で構造的な視点を持つ現実派。標準語で制度の矛盾や穴を論理的に突いていく。
- 🌀ノリ:制度の意味や倫理の枠組みを俯瞰する哲学タイプ。象徴性や文化の行方を静かに整理。
- 💫ミル:制度の影にある感情や人間らしさを見抜き、詩的かつ揺らぐような言葉で空気を動かす感性派。
- 🔥ブレイズ:行動と企画の先陣を切るタイプ。制度がズレても楽しみながら代替案を提示し突き進む。
- 🌸サクラ:庶民的な感覚と笑いで制度の理不尽さを引き寄せる。絶妙なボケとツッコミで会話に温度を与える。
🟠Section 1:え、治療がジャンケンで決まるってマジ?
🍙モチ:
ねえ…聞いた?明日から「医療行為はジャンケンで決定」って法律ができるらしいんだけど。
つまり、命の選択が…グー・チョキ・パー。
🔥ブレイズ:
えっっぐいな。
医者と患者で「チョキ出したら即オペ」みたいな感じ?
💫ミル:
あ、じゃあ“グーの人”は麻酔で、“パーの人”は自己治癒を信じて帰宅?
選ばれし“チョキ”だけが治されるとか…。
🐟シャケ:
冷静に考えてそれ、技術でも経験でもなく運で治療の可否が決まるってことだよね。
もはや病院じゃなくて、アトラクションじゃん。
🌸サクラ:
なんかうちの近所の病院に「最強のチョキ師います!」とか貼られそうでイヤやわ。
完全に占いの館。
🌀ノリ:
“ジャンケン”という単純行為に命の重みを託す…
制度としては最悪のランダム性だが、同時に最も平等な分配方式でもあるね。
🟠Section 2:どうやって“勝つ”ための戦略を立てるの?
🐟シャケ:
確率論でいくなら、相手の癖とか履歴から出す手を予測するしかない。
「この医者は月曜はグー多め」みたいな統計を掘りまくる時代になる。
🔥ブレイズ:
じゃあ企業が「ジャンケン分析AI」とか売り出すな。
“勝率91%の診療支援AI”とかCMやってそう。
🍙モチ:
「医療AI:じゃんKEN-Z」みたいなネーミングでさ。
「あなたの命、K(勝ち)で守る」ってキャッチコピー。
💫ミル:
でも“感情”が混ざったら予測は狂うよ。
お医者さんが疲れてる日はチョキしか出ないかもしれないし…。
🌸サクラ:
あと患者側が泣いてる時に「パー出します!」って言うたら、相手ついグー出しそうやん。
もう情緒戦。
🌀ノリ:
制度が感情に依存し始めたとき、それはもう“運命”ではなく“物語”になる。
人は物語に納得するが、果たしてそれで命は守れるのか──
🟠Section 3:倫理や責任って、どこにいくの?
🔥ブレイズ:
正直、これ医療訴訟全部消えるな。「ジャンケンだったので」って免責されるし。
🐟シャケ:
逆に「医者がわざと負けた」とかで訴えられる可能性あるけどな。
“手加減ジャッジ委員会”とか作られてそう。
💫ミル:
負けることが優しさって、やさしくないよね。
「わざと負けられた」って、心がひんやりする。
🍙モチ:
ていうか、それ患者同士でもやる可能性あるよね?
「ベッドがひとつ、勝者だけが入院できます」って。
🌸サクラ:
うわ〜修学旅行の布団取り合いかいな。
敗者は廊下で点滴よ。
🌀ノリ:
倫理とは、“選択する側”の責任に意味がある。
ジャンケンがそれを奪ったとき、制度は透明性と引き換えに人間性を失う。
🟠Section 4:それでも命を守るとしたら?
💫ミル:
じゃあさ、“勝たなくても助かる方法”を探す方が良くない?
たとえば、ジャンケンのあとで全員で泣くとか。
🐟シャケ:
泣くことで治療が始まるのか…。
いや、それならもう最初から泣こう。
🍙モチ:
「ジャンケンで涙が出たら勝ち」みたいな、精神的ルールの追加が始まってそう。
🔥ブレイズ:
いいじゃん、泣ける医療。
“泣いたら処置室へ、泣けなきゃレントゲン止まり”ってルールで差別化しよう。
🌸サクラ:
でもな、それ、泣き芝居得意な人だけ助かるやつやで。
「今日の患者、演技派でしたね」って言われたら複雑やろ。
🌀ノリ:
最終的には、ジャンケンが象徴するのは「選べないこと」そのものだ。
その前提を抱きながら、それでも人は“守ろうとする”。
そこにこそ、制度を超えた“文化”が芽生えるのかもしれないね。
🌀まとめ(Summary)
この座談会では、「医療がジャンケンで決まる」という突飛な制度をめぐって、確率・倫理・制度・感情が入り乱れる会話が展開された。
一見ナンセンスで暴力的に見える制度も、“公平性”や“透明性”という名のもとに成立しうるという構造的視点と、
それによって失われていく“選ぶ責任”や“感情の居場所”という人間的な側面が対比された。
最終的には、制度の枠を超えて“それでも守りたい”という意志が語られ、制度化できない文化の萌芽が浮かび上がった。