▶この記事で伝えたいこと
仮想通貨には、形もなく、触れられず、すぐに価値が上下する不安定さがあります。
それでも、多くの人がそこに情熱や希望を託しているのはなぜでしょうか?
この座談会では、そんな“実体なき価値”をめぐって、
4人のキャラたちが信じることの不思議や矛盾をゆるく掘り下げていきます。
投資とか仕組みの話ではなく、
「それを信じたくなる気持ち」に目を向けてみたら、
仮想通貨の話がちょっと人間くさく見えてくるかもしれません。
🍙 登場キャラ紹介
- 🍙 モチ(ごはん)…アイデアを転がす自由人。思いついたことをすぐ口にしがち。たぶん一番楽しんでる。
- 🐟 シャケ(芯)…話の本質をつかみにくる論理派。ときどき鋭すぎるけど、話を引き締める存在。
- 🌀 ノリ(外装)…全体構造を整えたり、抽象化したり。静かだけど、言ってることは深い。ときどき解説役。
- 💫 ミル(空気担当)…直感と感性で空気を変えるスパイス枠。
【1】ないはずの“何か”に、なぜか燃えてる人たち
🍙モチ:
仮想通貨ってさ、「実体がない」「触れない」「なくなるかも」って言われてるのに、
信じてる人の熱量だけは……めっちゃリアルだよね。
🐟シャケ:
ある意味、“信じる力”だけで価値が成立してる世界だよね。
宗教とマーケティングのハイブリッド。
💫ミル:
あたし、通貨の説明聞いたとき「データでしょ?」って思ったのに、
隣の人が「未来はこれだ」って目をキラキラさせてて、熱が伝染しかけた〜!
🌀ノリ:
「ないはずのもの」が「誰かにとってはある」って状態、
それってもう“存在の半物質化”じゃない?
🍙モチ:
なんかさ、NFTとかメタバースとか、「よくわからんけど語気は強い」って人、けっこういるよね。
🐟シャケ:
たぶん“曖昧さ”に熱を注げるタイプの人が、仮想通貨には多いんだと思う。
価値の正体が不確かだからこそ、信じたくなるっていう。
💫ミル:
「何かになるかもしれない」っていう希望って、いつだって“実体より熱い”んだよね〜!
【2】デジタルのはずが、気持ちは超アナログ
🐟シャケ:
仮想通貨の管理って、めちゃくちゃシビアだよね。
間違えて送ったら戻ってこないとか、冷静に考えてヤバくない?
🍙モチ:
なのに、「一生忘れるな」って言われるパスフレーズが単語の羅列っていう…。
“未来通貨”のくせに、脆弱性が人間の記憶頼みなの怖すぎる。
💫ミル:
しかも「ウォレット」って名前なのに、落としたら終わるって…
現実の財布よりスリリングだよ〜!
🌀ノリ:
ほんとだ。ブロックチェーンって「改ざんされない安心」って言われるけど、
「使い方ミスったら全部消える不安」もセットでついてくる。
🍙モチ:
安心と不安が共存してる時点で、もうそれ哲学じゃん。
🐟シャケ:
いや、「財布の概念と戦う通貨」ってもう物語でしょ。
💫ミル:
“実体がない”って聞くと怖いのに、“夢がある”って聞くと飛びつくの、
あたしたちの心がもうアナログだよね〜!
【3】「信じてる自分」を買ってる説
🍙モチ:
たまに思うんだけど、仮想通貨って「通貨を信じてる」というより、
「信じてる自分でいたい」って気持ちもあるんじゃない?
🐟シャケ:
わかる。応援してるっていうより、「未来を先読みできる自分」が欲しい人。
💫ミル:
仮想通貨の価格チェックしてるとき、
なんか「世界を見張ってる人」になった気がすることある〜!
🌀ノリ:
“投資”じゃなくて、“立場の獲得”なんだよね。
「新しい時代に先にいた自分」ってポジションを確保する行為。
🍙モチ:
それって「稼ぎたい」より「覚醒したい」みたいな欲かも。
🐟シャケ:
通貨っていうより、概念に投資してる。
“通貨のかたちをした理想像”を買ってるのかもね。
💫ミル:
それってもう、“信仰心に近いパフォーマンス”だよ〜!
【4】でも、信じるものがあるって強い
💫ミル:
でもさ〜、わたしちょっと羨ましいんだよね。
「これが来る!」って信じてる人のまなざしって、すっごくまっすぐで。
🍙モチ:
そうだね。
こっちは「不安だから何も買わない」ってしてるけど、
それって“熱を持てない自分”への言い訳でもある気がして。
🐟シャケ:
そう考えると、実体がなくても、それを“信じた結果”が何かを生むなら、
それも立派な“現実”なのかもね。
🌀ノリ:
通貨って、もともと“信用の幻影”みたいなものだしね。
その幻にどれだけ情熱を乗せられるかが、人間の本気度を測るものだったりして。
💫ミル:
つまり、「熱を持てる幻想」こそが、本当の価値なんじゃない?
🍙モチ:
だとしたら、自分もいつか、
“実体がないものに本気になる勇気”を持ってみたいなって思うよ。
🌀まとめ(ノリ)
🌀ノリ:
“実体がないものを信じる”って、危うさと美しさがセットなんだよね。
仮想通貨も、通貨っていうより「誰かの信じた熱」の集合体に見える。
たぶん、人って「正体のわからないもの」にこそ想像力を燃やすから、
通貨のような顔をした幻想に、夢とか未来とか、自分への期待を重ねてしまう。
でもそれが、ただの幻想で終わらずに、
「動いた事実」や「熱くなれた時間」を生んでるなら——
“実体のないもの”にも、ちゃんと現実を動かす力があるんだと思う。