【おにぎり座談会・第5回】「本音って、“言えばいい”ってもんじゃないの?」― 伝えないことで守るもの、翻訳されて届くもの ―

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▶この記事でつたえたいこと

  • 本音を「言う・言わない」の二択だけではなく、その背景やタイミング、言い方が大きく影響すること。
  • 本音とは「心のままの言葉」ではなく、「関係性や空気の中で出てくるもの」でもあること。
  • 本音を無理に言うよりも、やわらかく“翻訳”して届ける力が人間らしさでもあること。
  • 本音の一部は、言わずに残ることで成立している可能性があること。

【1】“本音”の定義、みんなちがってみんないい

🍙モチ:
そもそも「本音」って、どのへんからが“本音”なんだろうね。
たとえば「今お腹すいてる」も本音っちゃ本音じゃん?

🐟シャケ:
それはただの腹の音だな。
まあ、「言わないで済むことを、あえて言うのが本音」って文脈が多いよな。

🌀ノリ:
「建前」との対比で語られる場合が多いですね。
本音は内心や感情の核を指すけど、それを表明するには相手や状況の“場”の力も必要になる。

💫ミル:
でもさ、ぜんぶ本音で話してたら、すぐ空気重くなることもあるし…
相手の顔色見ちゃう時点で、もうちょっとだけ優しさが入ってるって思いたいな。

🍙モチ:
あー、たしかに。「思ってても言わない」のも、けっこう感情だもんね〜。


【2】“言ったほうがいい本音”と“言わないほうがいい本音”

🌀ノリ:
たとえばフィードバックの場だと「言わないと伝わらない」が正義になりやすいです。
でも、親しい関係になると逆に“言わないことで守られるもの”も増える。

🐟シャケ:
そうなんだよ。
俺はむしろ「言うことで冷める本音」があると思ってて。
言葉にした途端、勢いなくなる感情ってあるんだよな。

💫ミル:
あ〜あるある…。
なんか「ほんとはこれが好き」って照れながら思ってたやつ、
口にしたら一気に“商品化”されちゃった感じがして引くの…

🍙モチ:
「本音は心の中で大事にしたい派」と、「共有して共鳴したい派」で分かれそうだね。


【3】「言うかどうか」より、「どう言うか」じゃない?

🐟シャケ:
結局、「本音を言う/言わない」って二択にしちゃうと、誤解されること多いんだよな。
言うにしても、“言い方”で全然ちがうんだって。

🌀ノリ:
「伝わる本音」は、内容よりも“翻訳精度”のほうが大事ですからね。
自分の内側からそのまま出すと、むしろノイズになることもある。

💫ミル:
あたし、そういうとき「気持ちを少し加工してから渡す」感じにしてる〜
そのまま出すとトゲが立つけど、やわらかく整えたら届くこともあるし。

🍙モチ:
“加熱処理した本音”みたいな?
…うん、なんか例えがうまくないけど、言いたいことは分かる気がする(笑)


【4】“本音”って、タイミングを待ってる存在かも

💫ミル:
たぶんね、本音って「今はまだ言わないでいい」ってときもあるんだよ。
でも、そのうち“ぽろっ”と出る瞬間のために、準備してるんだと思う。

🌀ノリ:
時間軸を含めた“文脈”が本音を浮上させるという考え方ですね。
言わなかったからこそ、後で自然と出せる…そういう“余白のデザイン”も大事かと。

🐟シャケ:
なんなら「言おうと思ってたけど、結局言わなかった」も、本音の一部かもな。
行動もまた語るってやつ。

🍙モチ:
“言葉にならなかった本音”って、もしかしたら一番リアルかもしれないなあ。

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🌀ノリさんによるまとめ

本音というのは、ただ「思っていること」ではなく、それをどのように、いつ、誰に向けて表すかという**文脈を含んだ“行為”**です。
「本音を言うことが誠実」とされがちですが、それが誰かを傷つけたり、自分の繊細な感情を壊す場合もある。
だからこそ、“翻訳する本音”や“あえて言わない本音”が存在するわけですね。
結果として本音は「一度きりの言葉」ではなく、“揺れ動きつづける存在”なのかもしれません。

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