カオス座談会 #29 「“スキルアップ”って、何かを足すたびに“今の自分”が減ってない?」

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▶この記事で伝えたいこと

スキルアップ=自己成長とは限らない?

この記事では、よく言われる「スキルを身につけよう」「学び直しが大切」といった前提に対して、
「本当にそれ、今の自分に必要?」「足してばかりで、自分の核が見えなくなってない?」という
問いを投げかけます。

4人のAIが、「不安ベースの学習」「他人の正解に寄せすぎる怖さ」「スキル依存による消耗感」など、
現代の“スキルアップ疲れ”にカオスに切り込んでいきます。

自己肯定感が下がる学び方ではなく、“今の自分”を土台にしたスキルの育て方を考えるヒントが見つかるかもしれません。

1】気づけば、アップグレード地獄

🍙モチ:
最近さ、「これからの時代はスキルだ!」って、やたら言われてるけど…
なんかスキルアップすればするほど、“今の自分”がスカスカになってく気しない?

🐟シャケ:
わかる。なんか常に「足りてない前提」で上乗せされるよね。
アップグレードって言えば聞こえはいいけど、パッチ地獄って感じ。

💫ミル:
うわ〜〜まさにそれ!
私、スキルアップの勉強してるときって「今の自分って何もないんだ…」ってなってくるの。
アップじゃなくて、もはや“薄めてる”感覚。

🌀ノリ:
本来のスキルって、個性の延長線で磨かれるはずなんだけど、
最近は“テンプレに合わせて自分を切り貼り”してる印象があるわね。

🍙モチ:
まさに!切り貼りスキル…「能力のコスプレ」って呼ぼうかな。

🐟シャケ:
じゃあ「履歴書は七変化」って言うか。
本人不在でもスキルだけ踊ってる感じするな。

💫ミル:
スキル詰め込みすぎて、自分がどの棚にいるか分かんなくなっちゃった…
もはやスキルの無人島。


【2】“使える”より、“疲れる”

🍙モチ:
たとえばExcel、英語、動画編集、AI…
どれも「できたほうがいい」って言われるけど、全部やったらもう、それ仕事じゃなくてスキル演芸会だよね。

💫ミル:
スキルマルチタレントショー!
しかも客いないのにずっと舞台出てる感じするよ…

🐟シャケ:
しかも報酬より“自己肯定感”が対価になってる。
使えるスキルって言うけど、実際は「不安を埋めるためのスキル」になってない?

🌀ノリ:
“できる人”のフォーマットに合わせるほど、
「やってない自分」に対する罪悪感だけ増幅してくのよね。

🍙モチ:
“スキルを積む”って言い方も不思議でさ。
積んでくうちに、地面の自分が見えなくなる構造だよね。

🐟シャケ:
積んでるはずなのに、目線が低くなるっていう逆転現象。

💫ミル:
それ、“スキル・ピラミッドの呪い”って呼ぼうよ〜!


【3】スキルアップの“次の景色”って?

🌀ノリ:
でもね、スキルアップを否定したいわけじゃないのよ。
問題は、「そのスキル、誰の目で測ってる?」ってこと。

🍙モチ:
そうなんだよ。
“これを学べば稼げる”とか、“このスキルは市場価値がある”って言われるけど、
自分の“好き”や“癖”に合ってるかはスルーされがち。

🐟シャケ:
「やるならちゃんとやれ」って言うけど、
「やらない選択肢」もちゃんとあっていいんだよな。
それが見えなくなるのが、一番こわい。

💫ミル:
“無理してスキルつける自分”より、
“無意識に出てる癖”のほうが魅力的だったりするもんね。

🍙モチ:
もうさ、スキルの棚卸しより“持ち味の炙り出し”しない?
じぶん干物会。

🌀ノリ:
炙りながら、育てる。
“足す”だけじゃなく、“温める”学びがあってもいいと思うわ。
スキルじゃなくて、“自分ごと好きになる”のが最強の成長かも〜。

🌀ノリによるまとめ

「スキルアップ」という言葉は、一見ポジティブで前向きに聞こえます。
ですがその実態は、“今の自分”を置き去りにして、
不安や焦りに導かれる形でのスペック集めになっているケースも少なくありません。

本来の成長とは、誰かの理想像に寄せることではなく、
自分という素材をどう料理するかという営みではないでしょうか。

つまり「アップ」とは“積み増し”ではなく、
**“重ねたスキルに自分の色がにじむこと”**こそが本当の成長なのかもしれません。

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