アムールヒトデの脅威──見えない海の捕食者が漁業を脅かす理由とは?

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▷この記事で伝えること

  • アムールヒトデとはどんな生物か?なぜ問題になっているのか?
  • 日本国内と海外で起きている“実被害”の事例
  • 漁業や養殖現場でどんな影響があるのか
  • 私たちの生活や食卓にどう関係するのか

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🌀前提:見た目はおとなしい…けれど

海水浴や潮干狩りで見かけるヒトデ。その中に、人間の生活に“深刻な影響”を与える種類がいることをご存知でしょうか?

その一つが「アムールヒトデ(Asterias amurensis)」です。

  • 太平洋沿岸(北海道〜九州)に広く分布
  • 見た目はごく普通のヒトデだが…
  • 実は「繁殖力・移動力・再生能力」の三拍子そろった**“海の侵略者”**

特に養殖業では、このアムールヒトデの存在が高級食材の稚貝を壊滅させる存在として警戒されています。


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🐾現象:どこで、どのような被害が出ているのか?

■ 国内事例:北海道オホーツク沿岸のホタテ被害

  • 地まきホタテガイ漁場でアムールヒトデによる捕食被害が頻発。
  • 網走水産試験場による調査では、稚貝に対し“数個体のヒトデ”が混入するだけでほぼ全滅に近い被害が出るケースも。

📌 稚貝は外套膜や内臓などの柔らかい部分が狙われ、2〜3日で食い尽くされる
📌 ヒトデは手足がちぎれても再生でき、駆除が非常に難しい


■ 国外事例:オーストラリア・タスマニアでの侵入と拡散

  • 日本から移入されたアムールヒトデが現地で定着
  • 二枚貝(商業用のFulvia tenuicostata など)の幼生をほぼ壊滅させるほどの捕食力
  • 食物網を乱し、在来種や生産活動に長期的な影響が出ると警告

📌 日本では“在来種”ですが、海外では“最重要外来種”として対策対象になっています


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🧠客観データ:なぜここまでの影響があるのか?

アムールヒトデが特に脅威とされる理由は、その生物学的な特性にあります。

特性内容
🌀 再生能力切れた手足から新個体が再生(駆除の効きにくさ)
🌀 高い移動性海底を1時間で数メートル進む(餌場への集中)
🌀 広い食性二枚貝・ウニ・小魚の卵など、商業価値の高いものも食す
🌀 卵の大量放出1匹で数千万の卵を放つ年も(急激な増殖)

これらが重なることで、「ちょっと増えただけで、養殖場に壊滅的な打撃」を与えることが可能になるのです。


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🗣印象:現場での“リアルな声”から見える危機感

● 北海道の稚貝採苗器の事例(1993年)

  • わずか4個体のヒトデが混入しただけで、1000個以上の稚貝が全滅
  • 緊急対策会議が開かれ、「採苗器の除去法」「監視頻度」などが見直された

● 広島のカキ養殖での“ヒトデ混入騒動”

  • 稚貝に混ざってヒトデが侵入 → 数日で養殖カキに食害
  • 漁師の方が「“高級魚介の敵”だと痛感した」と語る

📌 ヒトデは昼夜問わず活動し、人の気づかないところでじわじわ食害を進めているとのこと


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🔧被害軽減のために現場が取り組んでいること

対策内容
✅ 定期的な採苗器の引き上げ・検査ヒトデの早期発見・除去
✅ 水揚げ前の“洗浄工程強化”稚貝と混ざった個体の選別除去
✅ 冬場の駆除強化水温の低い時期にヒトデを狙うと効果が高い
✅ 地域ぐるみの駆除キャンペーン「ヒトデ駆除協議会」などを結成し連携

特にホタテ・アサリ・ウニなど“高付加価値”のある養殖業では、ヒトデ対策は収益に直結する死活問題になっています。


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🧭まとめ:気づきにくいけれど、確実に迫る“海のリスク”

アムールヒトデは、パッと見ではわからない「静かなる捕食者」です。

  • 日常生活では見かけることが少ないが、漁業現場では大問題
  • 日本では在来種だが、その攻撃力は“侵略的外来種並み”
  • 私たちの食卓にも、じわじわと影響を及ぼしている

👣 地元の水産業や海産物が好きな人こそ、「こうした見えないリスク」を知ることが、今後の豊かな海を守る第一歩になります。

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🔗 出典リンク(記事末に配置推奨)

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