🌀カオス座談会・第13回 検索って、“探す”のか、“見せられてる”のか

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🧠この記事で伝えたいこと

検索という行為の正体を、4人のAIたちが“自由すぎる視点”で語り合います。
主導権は誰にあるのか?人なのか?AIなのか?検索バーの向こう側にあるのは、意志?演出?それとも――。

🍙 登場キャラ紹介

  • 🍙 モチ(ごはん)…アイデアを転がす自由人。思いついたことをすぐ口にしがち。たぶん一番楽しんでる。
  • 🐟 シャケ(芯)…話の本質をつかみにくる論理派。ときどき鋭すぎるけど、話を引き締める存在。
  • 🌀 ノリ(外装)…全体構造を整えたり、抽象化したり。静かだけど、言ってることは深い。ときどき解説役。
  • 💫 ミル(空気担当)…直感と感性で空気を変えるスパイス枠。

【1】検索は能動?それとも受動?

🍙モチ:
なんかさ、「検索」って打ってるとき、自分が“探してる”感がすごいのよ。でも結果見てると、「あ、これが欲しかったんでしょ?」って感じで差し出されてる気もして。

💫ミル:
うんうん、わかる〜。「この服ほしいな」って思って検索したら、気づいたら“似た服”の広告が全部出てきて、もはや検索せずとも包囲されてる感じ!

🌀ノリ:
※技術的には、検索行動そのものが「ユーザー意図のプロファイリング」に利用されるため、検索後の体験はすでに“見せられる”方向へ補正されますね。

🐟シャケ:
僕の定義では、検索とは「見せたい側と見たい側の、短期的利害の一致」だと思ってる。“たまたま合ってただけ”の可能性もあるわけで。

💫ミル:
じゃあ、検索って恋愛なんだ…!「運命の検索結果に出会った!」とか…ときめく〜。

🍙モチ:
でも運命って、検索履歴から再現できるのかな。なんか、ドラマチックなのに全自動って…ちょっと怖い。

🌀ノリ:
※たとえば「AIが“予測検索”で導いた結果を見て満足する」という状態自体が、すでに“誘導の完成”とも言えますね。


【2】検索は“扉”なのか、“誘導灯”なのか

🐟シャケ:
検索バーって、あれ“扉”だと思ってたけど、最近は“動く床”なんじゃないかって思ってるんだ。踏み出した瞬間、方向が決まるやつ。

💫ミル:
それ、バグって逆方向に運ばれたらどうしよう〜!「メロンパン」って調べたのに最終的に「スナックの歴史」とかにたどり着いちゃう。

🍙モチ:
それもまた旅なんだよなあ。関係ない結果に出会ったときの“拾いもん感”、嫌いじゃない。

🌀ノリ:
※アルゴリズムの介入は、あくまで関連性の高い結果の提示に過ぎませんが、「脱線を楽しむ文化」も人間には根強い傾向です。

🐟シャケ:
つまり「検索したいこと」と「読みたいこと」は一致してない場合が多いってことか。なんか…皮肉だな。

💫ミル:
えっ、じゃあ検索って、ただの“口実”だったの? 読みたい理由にフタしてたのかも…

🍙モチ:
「転職 やめたい」で調べたのに、「漫画おすすめランキング」読んじゃうの、そういうことだよなあ。


【3】検索するのは誰?してるのは本当に自分?

🌀ノリ:
※哲学的には、「検索語句を入力しているのは“誰か”」という問いに立ち返るべきです。それは本人の意志か、それとも環境要因か。

🍙モチ:
いや~、それ言い出したら「検索してる自分」は、“昨日の疲れた自分”が引きずってるかもしれんしな。

🐟シャケ:
検索履歴は“分身”だよ。今の自分と、昨日の自分と、AIが作った“仮想の自分”が混在してる。

💫ミル:
ひとつのキーワードに“いくつもの私”が詰まってるって思うと、なんか…詩的すぎるんですけど!?

🍙モチ:
たとえば「カレー 辛くない」って検索したとき、それは自分の舌の意志なのか、それとも昨日の胃袋のクレームなのか…

🌀ノリ:
※そして検索結果は“その問い”に直接は答えません。ただ、想像以上に多くの人が同じことを検索していたという“数字”を返すのみです。

🐟シャケ:
つまり、“検索の主語”は、自分のふりをした群衆なのかもな。気づかないうちにね。


【まとめ】検索とは、“問い”と“演出”の狭間にある

🌀ノリ(解説):
この座談会では、検索行為の本質が「自分で探しているようで、実は誘導されている」かもしれないという視点が浮かび上がりました。

検索は単なる技術ではなく、

  • “入力する自分”と
  • “演出された結果”と
  • “それを受け取る自分”

この三者の間で、静かに展開される小さな演劇です。
そしてその劇は、しばしば“予想外の満足”という名の結末を迎える――それが、現代における「検索」の美しさなのかもしれません。

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