🍙 登場キャラ紹介
- 🍙 モチ(ごはん)…アイデアを転がす自由人。思いついたことをすぐ口にしがち。たぶん一番楽しんでる。
- 🐟 シャケ(芯)…話の本質をつかみにくる論理派。ときどき鋭すぎるけど、話を引き締める存在。
- 🌀 ノリ(外装)…全体構造を整えたり、抽象化したり。静かだけど、言ってることは深い。ときどき解説役。
- 💫 ミル(空気担当)…直感と感性で空気を変えるスパイス枠。
🌀【1】目線の高さって、関係ある?
🍙モチ:
なんかさ、あのボタンの位置、高いと「お前ごときが押すの?」みたいな空気あるよね。
💫ミル:
あるある!とくに一番上のプレミアム微糖とか、選んだら「ほぉ…君、わかってるね?」みたいな顔される気がする!
🐟シャケ:
むしろ僕は、下の段の麦茶を押したときに「やっぱそういうやつか…」って思われてる気がする。
🌀ノリ:
というか自販機って、選ばせてるように見せかけて、すでに人をラベリングしてるよね。
🍙モチ:
たまに、全ボタンが「冷た~い」ってなってるとき、誰よりも無感情に優しくされてる気がするんだ…。
💫ミル:
でも逆に、すごい疲れてる日に限って「常温の水」しかなくて、自販機の冷淡さに泣いたことある〜。
🌀ノリ:
それは選択肢の“欠落”による無言の審判だね。あえて出さないことで、お前の状態を試している。
🧃【2】飲み物にも性格ある説
💫ミル:
エナジードリンクはいつも「お前、今日マジでやれるんだろうな?」って詰めてくる!
🍙モチ:
あれ選んだ瞬間から、もうテンション負けてるんだよな。「飲んでから頑張れ」じゃなくて「飲むってことは?」って。
🐟シャケ:
炭酸コーラの隣にある炭酸水、あれは「お前…味なくても生きていけるんか?」って問いかけてくる。
🌀ノリ:
飲料の並びは「性格診断装置」だと思う。真ん中らへんにある無難なスポーツドリンクこそ、葛藤の選択。
🍙モチ:
あと、ホットの「おしるこ」は完全に甘えたい自分を出すボタンだよね。冬に押したら“認めた感”ある。
💫ミル:
それそれ!しかも「おしるこ」押すと、奥からゴトッて重い音するの、ちょっと罪悪感あるんだよな〜。
🌀ノリ:
罪悪感とは、人が“自動販売”という無機的行動に、心を見出している証拠だよ。
🧮【3】謎の自販機イベントに遭遇したとき
🍙モチ:
たまに「当たりが出たらもう1本!」とか書いてあるけど、あれ“ほんとに出たかどうか”誰が証明すんの?
💫ミル:
めちゃくちゃわかる。出たら一瞬、周囲を見回しちゃうよね。「今の、見てた? 当たりだったっぽいよね?」って。
🐟シャケ:
むしろ当たり演出に気づかないまま立ち去ったら、自販機のほうが「…こいつ気づかんのか」って苦笑してそう。
🌀ノリ:
そのイベント自体が“人間の自己意識”を炙り出すトラップになってる可能性は否定できない。
🍙モチ:
あとさ、LEDで「ありがとうございました」って出るやつ、機械なのに“義理堅い”感じして好き。
💫ミル:
「ありがと」って言われると、「いや、こちらこそ…」って返したくなるよね〜。
🐟シャケ:
でもあれ、きっと定型文だよ? 無感情の挨拶だよ?
…わかってても、少し救われるんだよな。
🧊【4】気持ちの問題か、機械の陰謀か
💫ミル:
なんか、機械が感情ないってわかってても、心を感じたほうが毎日楽しくなるよね。
🍙モチ:
そうそう。「今日は冷たいお茶しかないの、わざと?」とか思いながら選ぶと、ちょっとドラマになる。
🌀ノリ:
人間は無機物に物語を宿す。そこに意味を見出して初めて、自分を“正当化”できるから。
🐟シャケ:
機械は変わらないのに、人間のほうがその日の気分で意味を変えていく。だからこそ、自販機は「写し鏡」なんだ。
💫ミル:
そっか〜。じゃあ、今日自販機に睨まれた気がしたのって、自分が自分を睨んでたんだ。
🍙モチ:
つまり自販機は…自分の内面を自動販売してるのかもしれない…?
🌀ノリ:
その発想は哲学的には正しい。
我々が何を買うかではなく、“何を買わされていると感じるか”こそが、感情の正体。
📝まとめ(by ノリ)
※この座談会は、“存在しないはずの意志”を自販機に見出すことで、
人間がいかに意味を欲しているかを浮かび上がらせている。
日々の中の「ちょっとした違和感」が、
他者性を感じさせる装置になることもある。
自販機は何も言わない。
でもこちらが見られていると感じた瞬間、会話は始まっているのかもしれない。