AIと考えるジョイマンのネタが高度な芸であるわけ

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なぜAIはジョイマンの再現が苦手なのか?

ここからが本題です。
私はこのジョイマン的なネタをChatGPTに作ってもらおうと試みました。
が、なかなか再現がうまくいかない。
なぜか?

1. ChatGPTは「意味の整合性」を優先する

AIは文脈に沿って“正しさ”や“整合性”を保つように最適化されています。
「コラーゲン 主電源」のようなつながりのない言葉の並びは、内部で“誤り”として補正されがち。

つまり、AIにとっては「意味が通らない言葉の並び=修正すべきもの」なんです。
でもジョイマンは、その“脱線ぶり”こそが面白さの本体

ここで、人間とAIのギャップがくっきり浮かび上がります。

2. 「ズレたまま話す」ことが難しい

これは以前、アンジャッシュのすれ違いコントでも触れた話ですが、
AIは会話の中の“誤解”を「直そう」とする性質があります。
だから、会話の途中で「意味がズレたまま突き進む」ような構造は苦手。

ジョイマンのように、「いや、それ音が似てるだけだよ!」とツッコミを入れるような**“ズレたままの進行”**は、AIには不自然なんです。

3. 音の心地よさを優先する感覚がまだ弱い

ジョイマンは「韻の踏み方」が非常に巧妙です。

  • コラーゲン/主電源
  • ガタンゴトン/ヴィトン

など、意味ではなく音の響きに重きを置いた構成
ChatGPTのような言語モデルは、語の意味や文脈には強いですが、
リズムや語感の“心地よさ”を最優先する発想にはまだ不慣れです。


AIが参考にすべきジョイマンの技術とは?

実際にAIにジョイマンネタを再現させようとしたとき、ある程度効果的だったのは以下のような方法です。

● まず“音だけ”を作らせる

AIに「意味は考えず、語感とリズムだけで組んでください」と指示すると、
『♪ナスのタルタル、アスファルト、マルマル〜』のような力業が出てきました。
これはジョイマン的な構造に近づいた瞬間です。

● ツッコミは“正しさの代弁者”として構成

AIは整合性を重視するので、「それ変だよ!」というツッコミ役には向いています。
つまり、ボケ側が宇宙に飛び出すようなラップをして、
ツッコミが「いや、韓国人!」と現実に引き戻すことで、バランスが取れる。


結論:ジョイマンは「意味からの自由」を笑いに変えた存在

AIとジョイマンを比べて見えてきたのは、
人間だけが“意味から外れること”を楽しみ、笑いに変えられるという構造です。

AIは意味を構築するために設計されているけれど、
ジョイマンは意味から逸脱することで爆笑を生んでいる。

つまり、言葉の“脱線”や“意図外れ”を面白がる力=人間らしさの証なのかもしれません。


おまけ:ジョイマンの再現に挑戦したネタ(抜粋)

『♪ブルーベリー、クールでヘルシー、グルグル回るミキサー、ラララッパー!』
「なんだそのラッパーっ!?」
『♪ラズベリー、地すべり、じんましん~、神戸のキムチ~!』
「どういうチョイス!?」

…この難易度の高い“ジョイマン生成チャレンジ”は、まだまだ奥が深そうです。

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