問いを「投げる」から「受ける」へ
「ChatGPTに何を聞いたらいいかわからない」
そんなもやもやを感じたことはありませんか?
実は、これは多くの人に共通する悩みです。便利だとは聞くけど、自分の生活でどう使えばいいのか──そのヒントが、意外な場所にありました。
Stanford大学のJeremy Utley教授が提案したのは、「AIに逆に質問させる」というプロンプトの使い方。
言い換えれば、「あなたがAIに何を聞くか」ではなく、「AIがあなたに何を聞いてくれるか」で変わる、という発想です。
これはただの使い方の工夫ではありません。
実際に体験した人からは「30分で、自分の生活を構造化できた」「Notionで行動を管理するプロンプトまで作れた」と驚きの声があがっています。
第2部:そのプロンプト、こう書く。
ここで気になるのは、どう書けばそんな魔法のような効果が得られるのか?という点ですよね。
Utley教授が実際に使っているフォーマットは、意外とシンプルです。
🔷 例:スタンフォード式逆プロンプト
Hey! You’re an AI expert.
I would love your help and a consultation with you to help me figure out where I can best leverage AI in my life.
As an AI expert, would you please ask me questions? One at a time until you have enough context about my workflows, responsibilities, KPIs, and objectives that you could make two obvious recommendations and two non‑obvious recommendations of how I can leverage AI in my life.
ここでのポイントは:
- **「質問して」**というリクエストが主軸になっていること
- **「自分のワークフローや目標を理解してから提案してね」**と指示していること
- **「目立つ提案2つ+意外な提案2つ」**という具体的なアウトプットを明記していること
このプロンプトをChatGPTに渡し、30分程度の対話をすれば、自分が見落としていた生活のムダや強化ポイントが浮かび上がります。
第3部:生活の“困りごと”に、どう役立てるか?
では、これを使ってどんな困りごとが解決できるのか?
ここでは、実際に多くの人が抱える3つのテーマで具体的な応用法をご紹介します。
🛒① 家事や買い物の先延ばし癖を変えたい
問題:
- 夕飯の献立が毎日ギリギリ
- 買い物リストが行き当たりばったり
AIに質問させると…:
- 「最近の夕食の傾向は?外食頻度は?」
- 「あなたが買い忘れがちなものは?」
- 「一週間のうち、最も時間が取りやすいのはいつ?」
→ この流れから、自分に合った献立サイクルの仕組みや、曜日ごとの買い物テンプレートが提案される。
📱② スマホ依存を減らしたいけど続かない
問題:
- SNSをだらだら見てしまう
- 時間管理アプリは結局使わなくなる
AIに質問させると…:
- 「1日に最もSNSを開くタイミングは?」
- 「その時間帯に、別の習慣に変えるとしたら何が向いていそう?」
- 「成功体験のある習慣化の例は?」
→ 自分の癖に合わせたリズム介入の提案(例:アラームや画面変更)や、「夜だけ使えるSNS制限モード」の作成につながる。
🧠③ 自分の強みがわからない・やりたいことが定まらない
問題:
- 漠然と「何かしたい」と感じるけど、動けない
- 自己分析が苦手
AIに質問させると…:
- 「今まで人に褒められたことは?」
- 「最近、没頭できた作業は?」
- 「やらなくても困らないけど、ついやってしまうことは?」
→ こうした問いから、自分の行動傾向と動機のパターンが可視化され、「内向型に向いた提案」や「やりたいことの棚卸し表」が得られる。
さらに深く使いたいあなたへ──補助プロンプトでAIの質を高める
Utley式の逆プロンプトを活用する中で、さらに効果を高めるための“補助プロンプト”も併用してみましょう。以下のような質問を組み合わせることで、より生活にフィットしたアドバイスを得られます。
🛠 補助プロンプト①:「Before you answer…」で精度UP
Before you answer, please ask any clarifying questions you need to better understand my context.
→ AIが勝手に答えを出す前に、「何が足りないか」を確認してから進めてくれるようになります。曖昧な相談にも有効。
🔄 補助プロンプト②:「I’m probably wrong, but…」で率直な反応を引き出す
I'm probably wrong, but I feel like I'm not good at anything... what might I be missing?
→ 自己否定や悩み系の相談にも、AIが「優しすぎない中立さ」で寄り添ってくれます。人に言いづらい内容も安心して扱えるのがAIの強み。
📊 補助プロンプト③:「What’s the 80/20 here?」で本質に集中
What's the 80/20 here for improving my sleep?
→ 限られた時間やエネルギーの中で、効果の高い行動だけをピックアップしてもらえます。生活改善系の相談に特に有効。
まとめ:質問されることで、人生が整う
このプロンプトの真価は、「使い方がわからない人こそ使うべき」点にあります。
ChatGPTを前にして戸惑っている人は、まずこの逆プロンプトを渡してみましょう。
すると:
- AIがあなたに質問してくれる
- 答えることで、自分の行動や考え方が整理される
- それをもとに、具体的かつあなた向けの提案が出てくる
──という流れが、ごく自然に生まれます。
自分で考えずにAIに丸投げするのではなく、「AIと一緒に考える構造を設計する」。
それこそが、生活を整える新しいライフハックなのかもしれません。