■ 結論:その小さな“つまずき”が、補助金で解消できるかもしれません
「お風呂に入るとき、ヒヤッとする」
「トイレが狭くて手すりがほしい」
「玄関の段差がつらくなってきた」──
こうした日常のちょっとした不安。
実は、補助金や助成制度を活用することで、意外と簡単に解決できることをご存じでしょうか?
高齢者やその家族が安心して暮らせるよう、住宅のリフォーム費用を一部〜全額サポートしてくれる制度が、全国の自治体や介護保険の中に用意されています。
しかも、
- 最大で数十万円の補助
- 所得制限なしのケースもあり
- 対象は「手すり一本」「敷居を削るだけ」などの小規模改修でもOK
という「地味にすごい」ライフハック的制度なのです。
■ ステップ:どうすればこの制度を活用できるの?
助成制度は多様ですが、基本的な流れには共通点があります。
ここでは「介護保険+自治体独自助成の併用型」をモデルに、主なステップを解説します。
◯ Step 1:どの制度が使えるかを調べる
代表的な制度は以下の3タイプです:
| 種類 | 主な内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ① 介護保険住宅改修 | 要支援・要介護者に最大20万円(自己負担1〜3割) | 1回限り(原則) |
| ② 自治体独自補助制度 | 高齢者世帯向けに10万〜100万円以上の補助も | 所得制限・事前申請要 |
| ③ その他関連補助 | 耐震・断熱・ヒートショック対策など | 同時併用可の場合あり |
※「介護状態ではない高齢者」でも自治体独自制度が使えることがあります。
◯ Step 2:事前申請が必須!
これが一番の落とし穴。
補助制度は多くの場合、「工事前に申請・審査・許可を取る」ことが必須条件になっています。
- 工事の見積書
- 改修理由の説明(生活動作に不便がある、将来的な転倒防止など)
- 所得証明や本人確認書類
…などを自治体に提出することで、審査が行われます。
◯ Step 3:工事をしてから“報告・清算”
工事後、提出すべき主な書類は以下の通り:
- 領収書と請求書
- 工事前後の写真(改修の有無を証明するため)
- 施工業者の証明(自治体指定業者が必要なことも)
審査が通れば、補助金が「後から振り込まれる」形になります。
※制度によっては「工事完了から〇日以内に提出」と期限があるので要注意です。
■ 豆知識:補助対象になる“工事内容”の幅広さに驚く
次回の後編では、実際にどんな工事が対象になるのかを詳しく見ていきます。
ヒントを言うと、「滑り止めの床に変えた」「トイレの便座を変えた」「寒さ対策をした」だけでも助成対象になる例があります。
それぞれの事例と体験談、さらには「こんな落とし穴があった!」というリアルな声も後編でご紹介します。
■ 解説:どんなリフォームが対象になるの?
「バリアフリー」というと大掛かりな印象がありますが、実際の補助対象は意外と“小さな工事”が多いのです。
| 工事内容 | 説明 | 補助対象になりやすい度 |
|---|---|---|
| 手すりの設置 | トイレ、浴室、階段、廊下など | ◎ |
| 段差解消 | 敷居の撤去、スロープの設置 | ◎ |
| トイレ改修 | 和式→洋式/ドア変更など | ◎ |
| 床材変更 | 滑りにくい素材に変更 | ◯ |
| ドア交換 | 押し戸→引き戸化、自動ドア | ◯ |
| 浴室改修 | ユニットバス化、断熱対策など | ◎ |
| 階段昇降機 | 車椅子や高齢者用 | △(高額・審査要) |
手すり1本の設置でも対象になるケースは非常に多く、
逆に「全部屋リフォーム」のような大規模工事は補助対象外となることもあります。
■ 実例紹介:制度を使って変わった暮らし
制度を活用した人たちの体験談から、具体的な効果や感想が見えてきます。
🧓 埼玉県・60代女性「父の入浴が安心に」
「寒さと滑りでヒヤヒヤしていたお風呂を全面リフォーム。介護保険と市の助成で、40万円ほどの費用のうち32万円が補助されました。補助がなければ踏み切れなかったと思います」
👴 神奈川県・70代男性「段差をなくして気軽に外出」
「杖歩行になってから、玄関の3段が怖くなって…。知人の紹介で補助制度を知り、スロープと手すりを設置。市から10万円の助成を受けて5万円で済みました。毎朝の新聞取りが楽しみに」
👵 千葉県・夫婦「階段が安全な居場所に」
「2階で過ごす母のために階段昇降機を導入。補助制度を併用して、100万円以上の設備が自己負担15万円に。家族全体の安心感が違います」
■ 注意点まとめ:ここだけは押さえて!
- ✅ 工事前に申請が必要(事後申請は不可)
- ✅ 登録業者指定ありの自治体が多い
- ✅ 補助金の上限・条件・期間は自治体ごとに違う
- ✅ 介護保険と自治体助成は併用できる場合もある
- ✅ 工事後の写真と領収書が必須
■ 安心への第一歩は、「今のうちに知っておく」こと
「まだ元気だから…」と思っている方こそ、今から考えておく価値があります。
転倒やけがを防ぐだけでなく、
家族にとっても「暮らしやすさ」と「介護しやすさ」が両立する住まいは、何よりの安心です。
そしてその第一歩が、「制度を知ること」。
情報を知らなかっただけで損をしないように──
ぜひ、身近な市区町村の制度を一度チェックしてみてください。