どうすればAIに“ズレ”を再現させられるか?
● 構造設計でズレを仕込む
- A視点とB視点をプロンプトで分けて指示する。
- 会話の目的や前提を意図的に食い違わせる。
- 「Aにはこう伝わっているが、Bは別の話題をしている」ことをあらかじめ構成する。
● ズレを許容するプロンプト設計
- 「自然な会話でなくてよい」「かみ合わないことが面白い」と明示。
- 視聴者にだけ伝わる前提情報を、あえて非表示にするよう設計。
● “説明癖”を逆手にとる
- ChatGPTが説明しようとする性質を活かして、ズレを明かさず丁寧に話すようなキャラ付けをする(ボケ役)。
- 逆に、ツッコミ役はAIの整合性補正を活かして、「いや、それおかしいだろ」と返す構造も可能。
実際に作ってみた:ネタ再現例(要約)
タイトル:冷蔵庫 vs 人間関係の距離感
- A「最近冷蔵庫の中、スカスカでさ、距離感がちょうどいいんだよね」
- B「え?いや…ちょっとは詰めて話してくれない?」
- A「いやいや、今くらいの“間”がちょうど良くてさ。腐らないし」
- B「……お前、そんな冷たいヤツだったっけ?」
冷蔵庫の話と、人との物理的・心理的距離感が交錯するネタ。
これは短い例ですが、実際は1回の発言のボリュームを増やしたり、会話のラリー数を増やすことも可能です。
ただ、実現させるにはまだまだ調整が必要と感じました。
おわりに:AIの苦手が、面白さを生む
生成AIは“整合性をとるプロ”です。だからこそ、「あえて間違える」「ズレたまま話し続ける」という構造がとても難しい。
でも裏を返せば、そこにこそ“人間的な面白さ”があるとも言えます。
アンジャッシュのような笑いは、観客に「情報の非対称性」を提供しつつ、キャラ本人たちは真剣という構図。これをAIで再現するには、仕様の逆を突くようなプロンプト設計と、人間の観察力が必要です。
そして何よりも、「ズレ」を笑いに昇華できる感覚。それこそが、AIにはまだ持てない“温度”なのかもしれません。