▶︎ この記事でわかること
- なぜ今、熊鈴を自作・カスタムする人が増えているのか?
- 実際のアウトドア体験者による工夫と、その理由
- パラコードでの「熊鈴編み」初級者向けの方法
- 安全性と携帯性を同時に高めるデザインとは?
■ 背景:熊鈴、必要だけど「そのままだとちょっと不便」
2024〜2025年、日本では熊の出没件数が全国的に急増。環境省や都道府県のレポートでも、以下のような事例が多発しています。
- 登山道や林道での遭遇(特に早朝・夕方)
- 市街地にまで下りてくる熊の目撃
- クマ対策の啓発活動として熊鈴の携行が奨励されている
そんな背景もあり、多くの登山者やハイカーが「熊鈴を持つこと」が基本装備となっていますが…
- 市販の熊鈴は、意外と高価
- 見た目が武骨でファッションに馴染まない
- 取り付け部分が貧弱で壊れやすい
こうした“プチ不満”を解決する方法として注目されているのが、「パラコードで自作・カスタムする熊鈴」です。
■ 実践者の声①:「100均熊鈴を“映え”カスタム」(POLALOPブログ)
登山愛好家の投稿によると、
「セリアの熊鈴は安くて軽いけど、そのままだとチープすぎる。でもパラコードで包んだら一気に“ギア感”が出た」
とのこと。実際、使った編み方は「コブラ編み(平編み)」。パラコード2色を組み合わせることで、視認性も個性も向上し、「お守りっぽさ」も演出できるそうです。
編み方自体は単純ながら、装着性や耐久性もUPする点が高く評価されています。
■ 実践者の声②:「足首に巻く!“歩けば鳴る”安全仕様」(Instructables)
アメリカのアウトドアDIY投稿サイト「Instructables」によると、投稿者Fikjast Scott氏はこんな工夫を実践しています。
- 熊鈴をパラコードで足首ストラップ化
- 編み方は「blaze bar knot(解きやすい結び)」+マジックテープで簡単着脱
- 足元につけることで、歩くたびに自然に音が鳴る=熊への警戒音として効果的
「静かな森で誰にも会いたくない。でも熊には“自分の存在”を知ってもらいたい」
そんな思いから生まれた発明的アイデアが、リアルな山行の中で磨かれたものだというのが伝わってきます。
■ 基本編み方①:初心者向け“コブラ編み”(平編み)
パラコードDIYで最も使いやすいのが「コブラ編み」です。以下が基本手順です。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 2本のパラコードを用意(異なる色でもOK) |
| 2 | 中央に鈴やDカンを通して、両端から交互に結ぶ |
| 3 | 左右のコードを交差しながら“平らに”重ねていく |
| 4 | 長さが整ったら、最後は焼き止め or 結び止めで固定 |
この編み方はシンプルで覚えやすく、幅や太さを調整すればキーホルダー/ストラップ/リストバンドなどにも応用可能です。
■ 熊鈴DIYのメリットまとめ(前編)
| 項目 | メリット |
|---|---|
| 見た目 | 自分好みにカスタム可能、おしゃれ・映える |
| 安全性 | 握りやすさ、ストラップ長調整で音量コントロール |
| 実用性 | 市販より安価/軽量化も可能/ギアの一体感UP |
■ もっと快適に!熊鈴パラコード活用テク4選
パラコードで編むだけでは終わりません。熊鈴DIYは、さらに便利でスタイリッシュなツールとして進化させられます。
① キーホルダー化
- ナスカンやスナップフックを付ければ、ザックやベルトループにワンタッチで装着可能。
- 「鳴らしたくないときは外すだけ」で、マナーにも配慮できます。
② 消音ギミック追加
- コード内にマグネットを仕込んだり、ベルトループで鈴の舌を固定できる構造にすれば、ワンタッチで消音可能。
- 公共交通機関での移動や山小屋での休憩時にも便利。
③ 手首ストラップに応用
- コブラ編みの幅と長さを調整すれば、ブレスレット風の熊鈴も可能。
- トレランや軽装ハイクで、「走りながらも鳴らせる」実用性。
④ 足首ストラップとして活用
- Instructablesでも紹介された実例。足首につけて自然な歩行音を出せる。
- 熊への警戒音を“意識せずに鳴らせる”という、機能性に優れた設計。
■ パラコードDIYをおすすめする3つの理由
1. 実用性だけでなく「愛着」が湧く
市販品と違い、自分で編んだ熊鈴は世界にひとつ。作業そのものに癒しや満足感があり、「山道具への愛着」が深まります。
2. 予備のロープとしても役立つ
パラコードは強度が高く、緊急時にはシューレース、結束、応急処置などに再利用できるため、防災・アウトドア双方に有用です。
3. 「誰かに作ってあげたくなる」
家族や友人へのちょっとしたプレゼントとしても好評。100均の鈴でも、パラコードで編めば立派な“個性派ギア”になります。
■ 考察:熊鈴は“ただ鳴らす”ものではなくなった
これまで熊鈴は「安全のために仕方なくつける道具」として扱われがちでした。しかし今、DIYと実用性が融合することで、その認識は変わりつつあります。
- 自分らしく持つことで、義務感から“行動意識”へ
- 鳴らし方・装着方法に選択肢が増えることで、周囲への配慮もできる
- 安全と美意識を両立した、アウトドアマナーの一部として進化中
こうした背景には、登山やトレイルラン、ソロキャンプなど、人と自然との距離が再定義されている今の流れがあります。
🧭 まとめ:熊鈴DIYのすすめ──“音”をデザインするアウトドア思考
| 観点 | ポイント |
|---|---|
| 安全性 | 足元・腰・手元など音の出る場所を自在に設計可能 |
| 機能性 | 消音・着脱・応急ロープ化などの機能追加が簡単 |
| 感性 | 編み方・色・長さで“自分仕様”にカスタマイズ可能 |
| 社会性 | 鳴らし方・ON/OFFでマナー意識も育てられる |