▷この記事で伝えること
- KB5063878アップデート後に発生している主な不具合の正体
- なぜこうした問題が起きたのか(専門家の分析)
- いま困っている人向けの “一時的な”回避策
- 「不具合が出ていない人も注意すべきこと」と「安全な待ち方」
1. 今、何が起きているのか?──あなたの不安は正当です
2025年8月に配信されたWindows 11の更新プログラム「KB5063878」。
このアップデートを適用した一部のユーザーから、以下のような深刻な不具合が報告されています。
- SSDやHDDが突然認識されなくなる
- ストリーミング配信が音ズレ・画ズレを起こす(OBS/NDI)
- アップデート後にPCが勝手にシャットダウンする
- OSの復旧機能が壊れる/初期化ができなくなる
特に多かったのが「大容量のファイル(50GB超)を書き込んだ直後に、SSDそのものが消える」という報告です。
そして怖いのは、再起動しても戻ってこないSSDがあるという点。
→ これは明らかに一時的なバグでは済まされない不具合です。
2. でも安心して。焦ってデータを動かす前に知っておくべきこと
まず大前提として──
この不具合は、すべてのWindows 11ユーザーに起きるわけではありません。
トラブルが報告されているのは、以下のような条件が重なったケースです:
- Phison製のSSDコントローラを搭載している(※型番によって異なる)
- SSDの容量が60%以上使用済み
- 50GB以上の大容量ファイルを転送・ダウンロード
- ゲームや動画編集など負荷の高い操作中
特にゲーマーやクリエイター層は注意が必要ですが、
それ以外のユーザーでも「知らないうちに条件を満たしていた」という例もあります。
3. いま取れる対策(あくまで一時的)
Microsoftからの正式な修正パッチはまだ出ていません(8月26日時点)。
したがって、現在できることは以下のような「回避策」にとどまります。
✔ 対応策1:KB5063878のアンインストール(できる場合)
- スタートメニューから「設定」>「Windows Update」へ
- 「更新の履歴を表示」>「更新プログラムをアンインストール」
- KB5063878を選択して「アンインストール」
- PCを再起動
※注意:一部の環境では「アンインストール不可」や「自動再インストール」の報告もあり。
その場合は、次の手段へ。
✔ 対応策2:「Windows Updateの一時停止」
- 同じ「Windows Update」画面から「更新の一時停止」を選ぶ
- 最大5週間まで自動アップデートを防げる
- この間に修正パッチが出るのを待つのが最善策
✔ 対応策3:大容量データの転送を避ける
- 特に50GB以上のファイル操作(ゲーム、動画素材、RAW画像など)は控える
- OSドライブの空き容量を常に40%以上に保つようにする
- バックアップをクラウドや別ドライブに定期的に取る
✔ 対応策4:ストリーミング不具合の回避策(OBS/NDI)
- OBSでNDIを使用している場合、設定変更を検討
- 「RUDP」から「TCP/UDP」へプロトコルを変更すると症状が改善するとの報告あり
- 音ズレが出た際は、一度ソースの再読み込みも有効
4. 不具合がまだ起きていない人へ:これから気をつけること
今のところ問題が起きていない人でも、以下を実践すると安全性が高まります:
- Windows Updateの内容を確認してから適用する
- 外付けHDDなど別のバックアップ手段を用意する
- 重要な作業中は自動アップデートを「一時停止」しておく
- 大容量転送は避ける(特にCドライブ)
🔧補足:実際に「改善した」報告もあります(ただし自己責任で)
今回のKB5063878によるトラブルは広範囲に及んでいますが、
一部のユーザーからは、「ある対応によって改善した」という報告も出ています。
ここではその事例を紹介しますが、あくまで再現性は保証されておらず、
**“自己責任の範囲で慎重に検討”**することを強くおすすめします。
◉ 改善事例1:「KB5063878をアンインストールして再起動」→ 不具合解消
Redditなどで複数報告されています:
“KB5063878 を削除したら、急なシャットダウンが起きなくなった。”
“アンインストール → 再起動で、SSDも元通りに認識された。”
(ただし、再インストールされるケースもあるため注意)
🌀補足:一部では**「更新プログラムのアンインストールがグレーアウトしており、削除できない」**との声もあるため、あらかじめ可能か確認が必要です。
◉ 改善事例2:「NDIの設定変更(RUDP → TCP/UDP)」→ 音ズレ軽減
OBSユーザーからは:
“NDI の設定を変えたら、音と映像のズレがほぼ出なくなった”
“RUDPだとラグが出るが、TCPにしたら安定した”
🌀補足:これはNDI利用時に限定される事例ですが、配信者にとっては実用的な回避策の一つです。
◉ 改善事例3:「ストレージの空き容量を増やして様子見」→ 再発せず
ある自作PC系ブログでは、次のような対応が紹介されています:
“Cドライブの容量が75%だったので、ゲームなどをDに移したらそれ以降不具合なし”
“50GB以上の転送を避けたら消失も発生しなくなった”
🌀補足:Microsoft公式でも「大容量ファイル転送時に問題が起きる」と認めており、症状を“回避”できている人は多いようです。
◉ 改善事例4:「WSUS経由のエラーがロールバックで解消された」
企業ユーザー向けですが、Microsoftがすでに一部の影響に**KIR(Known Issue Rollback)**対応を開始。
“Windows Server環境でKB5063878適用後、Updateエラーが出ていたが自動的に解消された”
“数日後に再起動したら自然に直っていた”
(→ Microsoftのロールバック処理が反映された可能性)
💡それでも…「改善した=安全」ではない
ここで紹介したのは、「一時的な改善」や「症状が収まった」ケースです。
ただし、根本的な修正が行われたわけではありません。
たとえば:
- 再インストール後に再発した
- 別の不具合が出た
- アンインストールできず諦めた など
“いま不具合がないから大丈夫”と油断せず、
**「更新を一時停止し、修正版が出るまで慎重に使う」**ことをおすすめします。
🎯まとめ:本質的な解決は「待つこと」、でも“今”できることもある
正直なところ、現時点での対策は「火を消すだけの一時的なもの」に過ぎません。
それでも、「知らずにリスクを抱える」よりは100倍マシです。
Microsoftがこの問題を認識しており、すでにいくつかのケースにはKIR(ロールバック)対応も進めています。
公式の修正プログラムがリリースされれば、それが最も安全で確実な解決策となります。
それまでの間──
「知らないまま使い続けて突然SSDが壊れた」という最悪のケースを防ぐために、
今回の内容を参考にしてもらえたら幸いです。